2016年07月11日 11:14

ある夏のしゅうまつ。

 毎シーズン、スイス大使館から郵便物が送られてくる。今回はDADA100周年の新聞が入っていて、抜群に面白い。
 チューリヒ・ダダは「反芸術運動」として始まった。ダダは造語で意味なし。数独と一緒ですね。表紙の絵に「イラストはイメージです」とある。抜け目があってパチパチ。
 いつからか風景写真もメニュー写真も「イメージです」と付けるようになった。
 今後は写真家、デザイナー、芸術家が応募や個展を開くときなど、最初から「イメージです」と宣言する世界がくるかも。
 コラージュや風刺、皮肉が通らなくなる世界はつまらん。


 おととい身内に不幸があって、「おくりびと」を初めて間近に経験した。遺体をタオルで拭くところから。粛々と事をすすめていった。
 大事、動揺が行動をすることによって静まり、凡事に近くなる。
 そんなこんなで凡事に徹底してつきあうことが大事なんだ、と知る。
 映画もイメージなんだな、と簡単なことに気づく。


 私とかみさんは期日前投票をしていた。ここ10年で期日前投票ばかりのわたくしです。 なもんでライブの選挙情報はまったく知らず。今も。あ、いまイエにテレビがないことも関係しているな。あ、そのくせギャンブル場には立ち寄ってるな。
 選挙はイメージか。いや、化かし合い。


 14日の木曜日に、毎日新聞社1階で「数独の夕べ」を開催します。18時半から20時まで。今回は私が30分、「コトバとしての数独」をしゃべります。ゼヒお越しください。入場無料でありますよ。

#id16070002 | 雑ネタ | posted by 鍜治真起

2016年07月04日 15:44

暑い。さびしい。

 東京はカンカン照りの日々。舗装道路の熱は50度を超えているだろうね。フライパンの上を歩いているかのよう。
 私が人生でいちばん熱かったのは、10年前だったか、ヤンゴン(ミャンマー)からクルマで80kmくらい行った鉄工所の集まっている町。
 昼間の気温が40度を超えている中で、鉄板の圧延、熔接、もろもろをほとんど屋外で行っていた。その人数、1000人以上(カジ調べ)。
 黙々と働いている人たちを見ている私は、暑くて立っていられず、といって日陰はなく、汗もなくなり、脱力、アタマから血がなくなっていった。
 そこに、薄くてでかい鉄板を6人がかりで持ち、1枚1枚、20m近く運ぶのを手伝った。軍手の中の指は熱くて腫れていった。現地の人は平気の平左。
 それからの2日間は空白。


 おとといの昼間、蒸し暑い東京の外れの歩道をだるく歩いていたら、お年寄りを追い抜くことに。そしたらお年寄りがボソッと不機嫌そうに言った。
 「アチナンチュウ」
 はあっ。うまい。


 昨日の昼間、蒸し暑い東京の外れの公園をだるく歩いていたら、お年寄り2人がベンチに腰掛けていて、通りすぎるときに会話が聞こえた。
 「もう日の出が遅くなっているんですよねえ。はやいなあ。秋に向かって」
 「さびしいですねえ」
 震える名言。
 私は先輩の域に達することができるのだろうか。

#id16070001 | 雑ネタ | posted by 鍜治真起
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