2003年のニコリを振り返る

2003年に発売されたニコリ

102号 3月10日発売
103号 6月10日発売
104号 9月10日発売
105号 12月10日発売

2003年のニコリを振り返る

この年からニコリは社員が毎年のように増えていきます。春には石井圭司(ケ)と市岡(現姓「荒井」)奈緒(い)、そして秋には柳瀬順一(や)と坪沼良郷(坪)が加わりました。(や)と(坪)は後記のページにあるイラストだけの登場ですが、(ケ)と(い)は編集スタッフとして誌面に登場し、後記も執筆しています。

また、本誌以外に別冊をたくさん出した年でもありまして、「パズルノベル16の謎」「101%カックロ」「あいうえおめいろ」を発行し、秋には「いつでもクロスワード」が登場。「いつでもクロスワード」はその後、秋の定番として毎年出るようになります。

また、夢枕獏さん原作の映画「陰陽師Ⅱ」公開に合わせて、陰陽師関連のパズルやゲームを作ったりもしました。

102号では、毎号1種類のパズルを特集する「Special」には数独が登場。実は16×16マスの数独がニコリ本誌に初めて載った号でした。とじこみには25×25マスの数独も掲載されましたが、こちらのサイズは過去に何回か載っています。

「オモロパズルのできるまで」では、ステンドグラスが初登場。絵が出るパズルとして貴重な存在となります。

毎号1種類ずつパズルを作り、その様子を実況中継の形で伝えてきた「パズルつくっちゃった」が、天体ショー編で最終回となりました。

なお、この時期に組版(印刷用のデータ作成)を手伝っていただいた萩原三枝子さんが、1号限りの後記デビューを果たしました。これはすごく珍しい。

103号の「Special」はメイロが主役。手描きの浮き出しメイロあり、凝ったルールのメイロあり、とバラエティー豊かにお送りしました。中でも極めつけは「風船メイロ」。メイロを切り取り、折り紙の要領で紙風船を作ってから解く、という作品でした。

また、表紙の暗号にもメイロ、「Color Maze Composition」は見開き2ページと、Special以外のページでもメイロが盛りだくさんでした。

その他のパズルでは、白真珠黒真珠がペンシルパズル本発行を前に「ましゅ」に改名。スッキリしたところで「ましゅ・ザ・ジャイアント」も掲載されました。

読み物ページでは、前号まで毎号1本しかなかった取材ページが、毎号2本に増えました。この号は、のちに「Zの事件簿」を連載することになる二階堂黎人さんインタビューと、浅草で開催されたゲームマーケットの取材でした。

104号は、2号前に生まれたばかりのステンドグラスが好調で、「オモロパズルのできるまで」だけでなく、カラーページにも登場します。

その「オモロパズルのできるまで」では、ルールが史上最長の「トン鉄ブリ鉄」、珍名パズルとして一世を風靡した「宮城県仙台市」、ファンが多かった「ごきげんななめ」の3つがデビュー。どれも短命でしたが、強烈な印象を残しました。

「Special」は抜け文が主役。漢字とカタカナの両方が抜けているものも登場しました。

コンテストページで続いていた「なまコン」が3回で終了。新たに、決められた25文字で長い言葉を作る「言葉作りコンテスト」がスタートしました。

105号の「Special」には、美術館が登場。2001年に生まれたばかりでもうここまで出世しました。とじこみではスーパージャイアントも掲載されました。

読み物ページでは、史上もっとも疲れた取材(?)と言われた「バス乗り選手権」を掲載。編集部員3名が都バスに乗りまくったという企画でしたが、行間に疲れが滲み出ていたせいか、評判はイマイチ?