10月31日(火)
朝、蹴っ飛ばされて目がさめる。某女史がねぼけてつまづいた模様。
もう一度眠ろうと思ったがなんとなく目が冴えてきたので、仕方なく起きてテレビを見ていた。名古屋でも「はなまるマーケット」が生放送でちゃんとやっていたので少し安心。
ちなみに名古屋という土地のテレビ事情はなかなか奇妙で、深夜に18禁のVシネマを流していたりする。
もっとすごいのは「ワンダフル」で、東京では1時間番組なのになぜか30分で強制的にエンドマークが出てきて、「あれ、続きは?」と思っていると「中日ドラゴンズニュース」が高らかなファンファーレとともに始まったりする。
これでいいのか諸君!いや、まあどーでもいい番組っちゃあそれまでだが。
10時半過ぎに家を出て、昨日の喫茶店でコーヒーを注文。
一気に点打ち(数字の配置決め)の作業を進める。基本的な配置はもう決まったので、あとは対称性を保ちつつ点を打つ単純作業である。12時過ぎに上半分の紙を打ち終え、入念にチェック。点対称なので、半面打ち終えればあとはコピーすればいいのである。
店を出て、コンビニでコピー。
ついでに蛍光ペンとおまけつきチョコレートを買う。チョコレートのほうは某女史へのお土産である。
喫茶店に戻り、昼食をとりつつ、蛍光ペンで「危険地帯」に○をつけていく。
「危険地帯」というのは、要するに注意しないと別解が出てしまう部分のことで、実際に数字を入れる前の段階で実はある程度分かるのである。
今回はだいたい20箇所ほど。本当はもう少し多く、盤面に均等にあるとメリハリのある展開が作りやすいが、まあ他の趣向も用意してあることだし、OKにしておこう。
というわけで下準備がすべて終了。
タバコを一服して、15枚の原稿用紙を見つめ、しばし自己満足にひたる。
しかし真っ昼間から喫茶店でうろうろし、点しか書かれていない紙を見つめてにやついている私のことを、人はどう思うのだろうか。
午後、いよいよ数字入れ開始。数年振りということもあり、かなり緊張する。
とりあえず大技の部分は後回しにして、小さな技巧をいくつかちりばめた解き筋を作りはじめる。小さな、といってもマス総数400くらいだったりする。このスケールに順応している自分が怖い。人間慣れれば慣れるものである。
4時間ほどですぐに鉛筆を持つ指がガクガクいい始めたので終了。
ぺんだこがひりひりする。こんなんで大丈夫だろうか。
前途多難である。まだ1割も終わっていないのに。
一気に自信喪失である。
すごすごと家に帰り、おまけつきチョコレートの中身を開けてみると、彼女の集めている「犬シリーズ」ではなく、毒々しい色の「ヒョウモントカゲモドキ(西アジア原産)」の模型が入っていた。彼女の嫌がる姿を想像しているうちに、なんだか自信がどんどん揮発していくのを感じた。
また明日がんばろう。