11月12日(日)
秋芳洞を見学。世界第2の大きさを誇る鍾乳洞である(と怪しいおばはんガイドは言っておった)。全然期待しないで入ったものの、あまりの異世界ぶりに大感動である。よどんだ空気は湿気が高く、時折雨滴のようにぽたりと冷たいしずくが落ちてくる。洞窟、というより、恐竜の胃袋に入っていく風情である。もう、なんというか、気分はミクロの決死圏。古いなー。
ちなみに、秋芳洞は本来は「しゅうほうどう」と読むのだが、昭和天皇がオタチヨリアソバサレタ折、「あきよしどう」と読んだのでそれ以来「あきよしどう」という風に読むことになったのだそうだ。ほほえましいやら情けないやら。
いちおうお約束、ということで、帰りにフグなどを食して帰京。
というわけで、デカビロのデの字も出ない二日間の旅であった。なに?〆切が近づいているだと?石筍が3センチ伸びるのに400年もの歳月をかけているというのに、何を細かいことを言っておるのだ。
たとえ〆切が過ぎようと、そのことで編集者が苦しもうと、よしんば発行が遅れようとも、地球の雄大な時間の流れを思えば他愛のないことなのである。
嘘ですすみません帰ったら心して専念しますですはい。