1995年のニコリを振り返る

1995年に発売されたニコリ

53号 2月10日発行
54号 4月10日発行
55号 6月10日発行
56号 8月10日発行
57号 10月10日発行
58号 12月10日発行

1995年のニコリを振り返る

1995年のニコリは、会社としては海外絡みの話題が多く、春にはドイツに行っておもちゃショーを見学し、秋には(起)が誌名の由来にもなった馬「ニコリ」に会うために、はるばる南米ウルグアイまで出かけたのでした。

誌面では大きな変化はなく、連載中の「大場惑のこれもパズルだ」では、いろは文(すべてのカナを1回ずつ使って文を作る)や回文など、文章ネタで盛り上がっていました。

53号の「オモロパズルのできるまで」で、タイルペイントが初登場。解いて絵が出るパズルとしては、「オモロパズル」初期のトライアングル、ボックス以来久しぶりの新作でした。

54号では、ゲーム紹介のページで、ニコリが開発したカードゲームの遊び方を掲載。この号に載ったときの名前は「マイスヘリッツ」でしたが、発売されたときの名前は「カミシモ」で、現在も販売中です。

この号から新連載「ニコリ発明クラブ」が始まりました。世の中の役に立つけど、商品化が可能かどうかは考えないものを発明しようというコーナーで、第1回は「交通安全」をテーマに発明品を募集。56号では、違法駐車されるとグングン伸びて車体を突き破る「駐禁たけのこ」などの作品が発表されました。

55号の「オモロパズルのできるまで」では、4号ぶりにフィルオミノを掲載。この時期はあまり盛り上がってなかったのですねえ。同じ号で、後に波及効果、天体ショーなど数多くのパズルを生み出すゲサク氏が「星空めぐり」でデビューします。

56号では、ゲームのページで海外のカードゲーム「6ニムト」を紹介し、「カミシモ」と並んでニコリで販売することになりました。なお「6ニムト」のほうは、現在ニコリでは販売していません。

57号は、漢字そのものではなく読み仮名だけが書かれている盤面から四字熟語を探す「漢字読みだけシークワーズ」が登場。「漢字」といっておきながら、見た目上は漢字はまったく出てこないパズルでした。

58号では、(起)がウルグアイに行って馬のニコリと出会う顛末を「そのとたんだ」に掲載。本邦初公開、馬のニコリの写真が載った、という意味では貴重な号でした。