2005年のニコリを振り返る

2005年に発売されたニコリ

110号 3月10日発売
111号 6月10日発売
112号 9月10日発売
113号 12月10日発売

2005年のニコリを振り返る

この年、欧米で数独が大ブームになりました。“Sudoku”は世界的な流行語になり、名付け親の(起)が世界を飛び回る日々が始まります。

ニコリ本誌も数独ブームの熱気を伝えながら、といっても数独の題数が増えることはなく、いつものようにいろんなパズルをお送りしていきました。

この年出た新しい本は、「へやわけマン」「ザ・点つなぎ」などです。

110号は、読み物ページで動きがありました。88号から続いていた「古くて新しい物語」が最終回を迎えました。

代わりに、各地に伝わる遊びを紹介するコーナー「高橋浩徳の遊んで遊ばれて」がスタート。

ポチポチコンテストが111号で100回を迎えることになり、過去の名作を紹介するコーナーもありました。

パズルページでは、「オモロパズルのできるまで」の後ろのページのパズルが、盛り上がっている順に並ぶことになり、微妙な順位の変化に一喜一憂する読者も現れました。

111号から、いよいよ海外での数独ブームが誌面で取り上げられるようになります。「SUDOKU FEVER」というコーナーで、(起)がイギリスの出版社を訪問したときの模様をくわしくお送りしました。

コンテストのページでは、これまで長く続いていた「ドルードル」が最終回を迎え、決められたピースをぬったりぬらなかったりして絵を描く「ぬりくらべ」がスタートしました。

読み物ではもう1つ、二階堂黎人氏の読み切りミステリー「Zの事件簿」がスタートしました。

112号は創刊25周年記念号となりましたが、記念のイベントはほとんどなく、やったことと言えば、「25ページを読む選手権」。編集部員が、文庫本になっているある文学作品の25ページだけを読み、タイトルとあらすじを勝手にでっち上げる、というもの。元作品(田山花袋の「蒲団」)を知っている人は楽しめない、という企画でした。

パズルページでは、天体ショーがスーパージャイアントで、そして推理クロスがジャイアントで登場。どちらもジャイアントで載ることが珍しいパズルなので、貴重な号となりました。

また、LITS(前号までは「ヌルオミノ」という名前だった)が、次号から定番パズルに昇格することになりました。

「言葉作りコンテスト」は最終回となり、代わりに本誌では8回目となるニコリダービーを開催しました。

113号は数独ブームを反映して、表紙の暗号も数独を題材にしたものになりました。

やさしいパズルを集めた新コーナー「ニコニコスクエア」がスタート。四角に切れは、このページで毎号1題載ることになります。

「オモロパズルのできるまで」の後ろには、しばらく6つのパズルが掲載されていましたが、ここでモチコロなど3つのパズルが最終回。このあたりから、残念ながら定番の一歩手前で消えていく、というパズルが増えていきます。

1種類のパズルを特集する「どっさり」にはナンクロが登場。これまで本誌ではなかなか載らない漢字ナンクロがトリを飾り、以降はたびたび載るようになります。