ニコリまつり、ありがとうございました!
2010年10月30日、パズル通信ニコリ30周年記念イベントとして「ニコリまつり」を開催し、511名の皆様にご来場いただきました。ありがとうございました。簡単ではございますが、このページで報告させていただきます。また、パズル通信ニコリ133号にもスタッフ(も)による渾身の報告を載せておりますので、ぜひそちらもごらんください。
会場となったのは、浅草寺にほど近い都立産業貿易センター台東館の5階。これまでのニコリのイベントでは使ったことのない広さ(約1500平方メートル)を右のように区切り、10時半すぎから17時近くまで、めいっぱい盛り上がったのでした。以下、それぞれの催しごとに振り返っていきましょう。
1. ニコリの本売ってます
名前の通り、ニコリの現役出版物を全点そろえました。あまり書店に並ばない本までそろえたことと、目玉として過去のニコリ本誌などを「稀少本コーナー」に置いたこともあって、開会直後は写真のような大混雑。稀少本はすっかり売り切れ、その余波(?)で現役の品々も飛ぶように売れ、スタッフは大わらわでした。この場で本をお求めいただいた方だけの特製紙袋があったり、グッズが当たる「黒ひげチャンス」があったりしたのも、好評を博した理由だったかもしれません。お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。
また、ここでは、『ワンダフル メイズ』の著者であり、ニコリ本誌の「Maze Composition」の作者としてもおなじみの坂本忠之さん、『ビーのいちにち』の著者であり、ニコリのイラストを描いているスタッフ清水眞理、「数独の父」としてもおなじみのニコリ代表取締役社長・鍜治真起のサイン会も行いました。写真は鍜治真起サイン会のワンシーン。こちらも多くの皆様に並んでいただきました。
2. これがニコリの30年
ニコリまつりは「パズル通信ニコリ創刊30周年記念イベント」という触れ込みでしたので、ここがメインコーナーだったと言えるかもしれません。会場の約6分の1の面積を使い、窓側には1980年から2010年までの年表、通路側には国内外のメディアにニコリが取り上げられた記事をずらっと掲示。その間には長机をいくつも配置して、その上にはこれまでのニコリの出版物をすべて並べ、自由にごらんいただきました。年表はニコリの出来事、社会の出来事を記したほかに「あなたの出来事」も書き込んでいただく形にしたのですが、意外に書き込みが少なくてこちらは企画倒れだったかも。
3. メインステージ
講演やゲームなどを行ったメインステージ。午前中は、2つの選択肢のうち少数派を選び続けていくという「少数決ゲーム」と、「これからのパズル」と題したパズル通信ニコリ編集長・安福良直による講演、さらにニコリ創業メンバー3人による「ニコリ創業を語る」を行いました。写真は「ニコリ創業を語る」のワンシーン。昔を知る方も、そうでない方も、興味深そうに耳を傾けていらっしゃいました。その後は、会場の皆さんにニコリへのご意見をうかがう「ニコリにもの申す」をはさんで昼休み。ステージにずっと張り付かれていた方も、この間に他の催しを見て回られたようです。
午後は再びの「少数決ゲーム」で始まり、「シャチョーのオシゴト」と銘打ったニコリ社長鍜治真起の講演へ。数独の話、ニコリの話、個人的な話…とどんどん転がっていき、80分がいつの間にか過ぎていったのではないかと思います。
そして、最後はパズル通信ニコリや数独通信でもおなじみのニコリダービーの拡大版、「大ニコリダービー」。1から100までのワクのうち、1人だけが選んだワクが入賞となります。予定の3レースがすべて終了したときには閉会予定の16時半を過ぎていたのですが、最後まで多くの方が残られていて、会場は熱気に満ち満ちていました。
4. おまつり広場・休憩所
実はニコリまつりの隠しテーマは「縁日」。縁日っぽいことをしようということで、スタッフは全員はっぴを着用していたほか、入口近くのこのスペースでわなげ・ヨーヨーつり・かたぬきというおなじみの遊びを行っていたのでした。賞品が途中で足りなくなるという不測の事態が発生してご迷惑をおかけしましたが、これもたくさん遊んでいただいた皆様のおかげ。ありがとうございました。
また、ニコリ本誌に掲載していたすごろくを、自分が駒になって遊べるという コーナーもありました。参加人数の制限はあったのですが、盤面が巨大ということもあって参加者だけでなくギャラリーもじゅうぶんに楽しめるものだったようです。大人も子どもも一緒になって、一心にあがりを目指していました。
5. デジタルニコリワールド
紙の世界を飛び出したニコリの活躍ぶりを実感していただこう、というコーナーでした。パソコンでnikoli.comのパズルを遊んでいただいたほか、ケータイサイト「ニコリのケータイパズル数独」、iPod touchやiPadでのニコリパズルのアプリも体験していただきました。中でも、プロジェクターの大画面で楽しめたnikoli.comのパズルや、軽快に操作できるiPadのアプリが人気でしたよ。
6. 早解きにチャレンジ
常設しているパズルの問題(カックロ、スリザーリンク、数独など)を解き、完成までのタイム(分単位で計測)がそれまでのベスト3に入るようなら賞品を差しあげる、というものでした。記録はどんどん更新されていき、最終的には0分(つまり1分以内)というものも。ニコリファンの底力を見ましたよ。
また、みんなで一斉に行う「早解き大会」も4回開催。数独、カックロ、スリザーリンク、総合(漢字合わせ札、まちがいさがし、数独)でスピードを競いました。中でも、まちがいさがしが難問だった総合は、優勝者が決まるまで10分以上かかる大熱戦でした。
7. 即興パズル制作所
ホワイトボードと10×10のワクが書かれた紙だけを前に、編集・制作のスタッフ陣が、ギャラリーのリクエストに応えつつパズルを作ったりパズルについてのトークを繰り広げたりしました。適当に数字の配置を決めて作り始めた数独が奇跡的に完成したり、ギャラリーに「これはひどい」と言われてしまうようなスラロームができてしまったり、パズルの奥深さ(?)があちこちで見られたようです。
8. 立体パズル売ってます
パズル通信ニコリの『パズルなグッズはいかがでしょう』でおなじみ、パズルショップ・トリトさんの出張販売所でした。各種の立体パズルが購入できたり、これまでの『パズルなグッズは…』のコーナーで取り上げられたパズルが遊べたりして、たえずにぎわっておりました。
9. サブステージ
メインステージよりもややマニアックな方向の講演やゲームが行われたサブステージ。まずは、ニコリについてのクイズに早押しで答える「答えて!ニコリクイズ」から始まったのですが、稀少本コーナーが大人気だった「ニコリの本売ってます」にお客さんをとられてしまって閑古鳥。ただ、人数が少なかった分ほぼ全員に賞品が行き渡り、参加者には好評だったようです。
続いては、パズル作家2人の対談「パズル作家に聞く」。オモパ、クロスワード、迷路と3つにわけて行いました。オモパの回には坂本伸幸さんとまいなすよんさん、クロスワードの回には真良碁さんとひらやまひらめさん、迷路の回には湯沢一之さんと坂本忠之さんが登場。それぞれが、作り方の話、こだわりの話、ここだけの裏話など、もう二度と聞くことができないかもしれない話をたくさん聞かせてくださいました。
まじめな話のあとにはくだらないものを、ということで企画されたのが「(も)vs.(な)炎の真剣勝負」。記憶だけでビーを描く、時計を見ないで1分を計る…などという、パズルとはまったく関係のない勝負に、ニコリスタッフ(も)と(な)が真剣に挑みました。
最後に行われたのが「ニコリチャリティーオークション」。ニコリのレアなグッズたちを競売にかけました。具体的な品物と落札金額は以下の通りです。
ビーの顔はめの、顔がくりぬかれていないバージョン(1500円)
2008年の全米数独選手権の記念バッグ(1600円)
同選手権のオフィシャルTシャツ3枚セット(1272円)
鍜治が各国で買ってきた輪ゴム(313円)
ニコリ(キャラクターではなく、本物の馬のほう)が図柄のテレホンカード(1200円)
同じテレホンカードをもう1枚(1357円)
背表紙の印刷がずれた『激辛数独』(20円)
当日スタッフが着ていたのとまったく同じニコリまつりはっぴ(11550円)
落札価格の合計18812円は、そのまま日本赤十字社に海外たすけあいとして寄付いたしました。
10. ジャンケン大王の間
ここでは、ジャンケンに勝つだけで「ジャンケン王」となれ、ごらんのような恥ずかしい…いや、立派な王様の装束を身に着けることができました。そして、5人に連続して勝つか、5分間玉座にいることができれば「ジャンケン大王」となり、賞状の授与を受けられるのでした。賞状は60枚用意したのですが、残念ながら大王になれたのは20人足らず。やっぱり5連勝は厳しかったか…。
11. みんなで遊ぼう!
パズル通信ニコリのはみだしでたびたび登場した「とことこラリー」の巨大版が楽しめたり、発泡スチロール製のジグソークロスが遊べたりと、この場所ならではのパズルの楽しみ方を追求したコーナーです。5人でリレーして解くパズルや、即興でやっていただくぬりくらべは、作品を壁に掲示したりもしました。いつも1人で遊んでいるパズルも、形を変えることで新たな楽しみ方が発見できたのではないでしょうか。
12. ニコリ本誌「コンテスト」名作選
十七文字さんこんにちは、ドル-ドル、ぬりくらべなど、これまでパズル通信ニコリでやってきたさまざまなコンテストから、スタッフが独断で選んだ傑作たちを大公開。「自分の作品が大きく展示されていてうれしかった」というコメントも多数いただきました。
この他にも、ニコリへの思いを皆様に書いていただくコーナーを用意したり、会 場のあちこちにニコリキャラクターたちの看板を立てたりと、会場中をニコリ色に染めたニコリまつり。準備に時間がかかって開場が5分遅れてしまったり、スタッフの人数が足りないところがあったりと、なにかと不備な点もありましたが、たくさんの方々から「楽しかった」という声を頂戴することができました。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。これからもニコリをよろしくお願いいたします。
ここからは、ニコリまつり開催前に公開していた情報です
日時
2010年10月30日(土) 10:30~16:30
随時入場・退場できます。再入場も可能です。
会場
東京都立産業貿易センター台東館5階展示室
111-0033
東京都台東区花川戸2-6-5
最寄り駅: 東武伊勢崎線浅草駅徒歩5分、東京メトロ銀座線浅草駅徒歩5分、都営浅草線浅草駅徒歩8分、つくばエクスプレス浅草駅徒歩9分
駐車場はございません。公共交通機関でおいでください。
会場にはコインロッカーもございますが、数に限りがあります。大きな荷物の持ち込みは極力ご遠慮ください。
入場料
500円。当日受け付けでお支払いください。
ただし、中学生以下とニコリクラブ会員は無料。ニコリクラブ会員の方は会員証をお持ちください。
会場のご案内
1. ニコリの本売ってます ニコリの現役出版物全点を、会場だけの特別価格でお求めいただけます。お買い上げいただいた方には特典あり。さらにサイン会も!!
2. これがニコリの30年 過去の出版物はもちろん、ニコリが取り上げられた国内外の記事、貴重な過去のグッズなども展示しています。巨大年表もあります。
3. メインステージ 講演やゲームを行います。詳しい内容は下のタイムテーブルをごらんください。
4. おまつり広場・休憩所 おなじみのヨーヨー釣り、輪投げ、型抜きが楽しめます(1回100円)。また、ニコリ本誌に掲載したすごろくを、お客様自らがコマになって楽しんでいただくこともできます(無料。ただし、参加は抽選制です)。
5. デジタルニコリワールドニコリ の活躍の場は紙の上だけではありません。PCで、ケータイで、iPadでも広がるニコリの世界を、実際に触って楽しんでください。
6. 早解きにチャレンジ パズルの最速タイムに挑戦しましょう。新記録が出た場合は壁にお名前を貼り出します。また、みんなで一斉に行う早解き大会も4回やります。
7. 即興パズル制作所 あなたのリクエストにお応えしたり、質問に答えたりしながら即興でどんどんパズルを作っていきます。うまく完成しましたらご喝采。
8. 立体パズル売ってます ニコリ本誌『パズルなグッズはいかがでしょう』でおなじみのパズルショップ・トリトの出張販売所です。各種パズルを購入できるほか、過去に紹介したパズルを実際に遊べたりします。
9. サブステージ 講演やオークションなどを行います。詳しい内容は下のタイムテーブルをごらんください。
10. ジャンケン大王の間 一本勝負のジャンケンで勝てば、あなたはジャンケン大王。5分間王座にいるか、5回連続で勝つかした方には粗品を差しあげます。
11. みんなで遊ぼう! ニコリ本誌でおなじみのパズルに自由に挑戦できるコーナーです。5人でリレーして解くパズルや、巨大なとことこラリーもあります。
12. ニコリ本誌「コンテスト」名作選 過去のニコリ本誌で実施した各種のコンテストから、スタッフの選んだ傑作をご披露。実際にコンテストで遊べるスペースもあります。
ステージのタイムテーブル
メインステージ(会場図3)
10:45~11:15 少数決ゲーム
11:25~12:05 ニコリ編集長(安)講演「これからのパズル」
12:15~12:55 ニコリ創業を語る
13:00~13:10 ニコリにもの申す
13:45~14:15 少数決ゲーム
14:25~15:45 ニコリ社長鍜治真起講演「シャチョーのオシゴト」
15:55~16:20 大ニコリダービー
サブステージ(会場図9)
10:45~11:10 答えて!ニコリクイズ
11:20~12:00 パズル作家に聞く(1) オモパ (坂本伸幸・まいなすよん)
12:10~12:50 パズル作家に聞く(2) クロスワード (真良碁・ひらやまひらめ)
13:40~14:20 パズル作家に聞く(3) 迷路 (湯沢一之・坂本忠之)
14:30~15:00 (も)vs.(な) 炎の真剣勝負
15:10~15:40 ニコリチャリティーオークション