10月28日(土)
昨日、1週間の出張から帰宅。
英気を吸い取られたんだか吐き出したんだか。
まあしかしそろそろはじめんとあかんなあ、と思いたち、重い腰をあげてデカビロの制作を開始する。
とりあえず、家で母が解きかけの「1」を奪い返し、マスの数を数える。
数回数えなおしてみると、どうも128X178らしい、ということが判明。
まずは用紙作りである。中学時代から使っているA4の5ミリ罫方眼パッドを使用。ちなみにスーパー・ジャイアントのときは4ミリ方眼を使うほうがすっきりしていて好きなのだが、まあ手元にこれしかないので仕方ない。いろいろ計算してみると、のりしろも含めて横3枚、縦5枚の計15枚で大丈夫であることがわかった。
ちなみに前回はB4で3X3の9枚を使ったような記憶が。
でも今回のスケジュールを考えると、名古屋・岐阜・山口・埼玉など全国各地を移動する合間に作っていく必要があるので、持ち運びやすいA4のほうがいいかも、とも思う。
次に早速大体のデザインを決めなくてはならない。
10分の1サイズの盤面を紙に書き、いろいろなデザイン画を作ってみるがどれも納得できない。
一見して形が良く分かり、美しく、しかも別解が出にくい盤面は、ジャイアントやスーパージャイアントでかなり研究してきたつもりだが、それゆえにどうもマンネリ感がぬぐえない数字配置になってしまうのである。
とりあえず、手元にアルフォンス・ミュシャのデザイン画集をもってきて眺めてみる。ちなみに「1」のほうはたまたま当時やっていた曼陀羅展で見た掛け軸の柄をかなりパクっている。
しかし良く見るとミュシャは非対称の美を追求しているものも少なくない。
いきなり出来上がりを非対称にして編集者を困らせてみる、ということも一瞬考えたがそんな勇気はなかった。
ミュシャを参考にしつつ、正円と方形を基調としたデザイン画が完成。
正円というのは手筋の入れ方が難しくなるのであまり気が進まないが、まあここはちょっとがんばってみよう、と思い立ち、かなり「円」のモチーフを徹底することに。大抵デザインでこだわりすぎるとあとの数字入れで死ぬほどきつくなるものであるが、この時点ではその苦しみなどほとんど想像できていない。あ~あ。
数字位置を決める作業(点打ち)を始める前に、いくつかの部分について、別の紙で実寸サイズでテストをする。コンパスで円を書き、それに沿って数字位置を決めていく。もちろん、解き味が損なわないような配置を慎重に考えつつ、かつ、見た目が崩れないように、微調整を加えていく。
とりあえず四隅のデザインはうまく行きそうである。
点入れは明日にしよう。