11月8日(水)
水曜日は某女史の定休日である。
どうせ午後まで眠りつづけるのだろうとたかをくくっていると、なぜか某女史は午前中に突然起き上がり、布団などを干し始めた。
眠っている時にぼりぼりと体中を掻いているところをみると、布団にノミがいるとでも思ったのだろう。
もう少し寝ていたかったが、布団を奪われてしまったので、やむを得ず起きて作業開始。
1Aから2Aにかけての地域を埋めていく。
ここの地域は点(数字を入れられる部分)の少ない、いわゆる「数字が薄い」地域であり、かなり気を使わないと別解が出たり、ハタンしたりする。
作者としては避けたい点形なのだが、逆に解き手にとっては「数字が濃い」部分では出せない心地よい解き味を味わえるので、特にこういう大きな作品では欠かすことはできない。
また、さらに作者泣かせなことに、こういう部分というのは往々にして別解が出ない数字のパターンが比較的少ないので、「どこもおんなじ解き味」という風になってしまいがちなのも頭が痛い。
デザイン上、対称性を高く作ろうとすれば、同じ点形の部分は何度も出てくるわけで、そういうところにも気を使う必要がある。
というわけで、今まで使っていない新しい技展開などを積極的に入れていってみたが、案の定ハタンの連続であった。あ~あ。
「あとで考えよう法」の蛍光ペンべた塗りゾーンがどんどん増えていく。ついでに難度もどんどん上がっている。
どうなってしまうのであろうか。
夜、名古屋最終日ということで、某女史と寿司を食いに行く。
ややこしい部分の処理中できりが悪かったので、電車で移動中も数字入れの作業を続ける。彼女はやや不満そうであった。
ごめんちゃい。
というわけで、明日は東京に帰らねばならない。
帰京後は雑用を処理してすぐ、仕事で山口に行かなくてはならないのであった。なんだか休養できたんだかできなかったんだかわからない10日間であった。