11月10日(金)

 明日の朝から山口でお仕事なので、その準備をあたふたとやる。気がつくとあっという間に夜である。

 昨晩も結局消しゴムを浪費しただけだったし、ここにきて一気に停滞ムードである。手痛い停滞。言葉遊びをやっている場合ではない。

 出張中やらねばならぬことは山ほどあるので、一応作業できるセットは持っていくものの、恐らく開ける暇は一瞬とてないだろう。なんというか、まさに停滞。

 とりあえず今日進められそうな部分を探してみるが、数字の埋められているどの地域も「一段落感」が高く、他のルートからの攻撃を待っている感じである。

 というわけで、まったく意味もなく、15枚の用紙を床に並べて鑑賞してみる。とりあえず4割は埋まった感じである。数字を入れていく途中段階の盤面というのは地図に良く似ていて、数字と線とが美しい海岸線をおりなしている。本当にこんな地形が実在するんじゃないかと思うほど、自然なカーブを描いているのである。

 不思議なことに、全体像をぼーっとみていると、中央上部の広大な空白を埋めていくためのアイディアが沸いてきた。頭の中で少々テストをして、いけそうなので早速机に向かい、新たなステージを敷設。その清涼感と流れるような道筋から「ビクトリア滝」と勝手に命名。
 僕は好きなタイプの解き味だけれど、他の人はどう思うのだろうか、とふと思う。簡単過ぎると感じるのだろうか。
 でも、このサイズのパズルに難度を求めたら完走者が思いっきり減ってしまうような気がするのだが。少なくとも僕は途中棄権する。間違いなく。

 なんとなく勢いがついてきたところで、家を出なければならない時間になった。なんかこう、うまく歯車があわないなあ。まさに手痛い停滞(結構気に入っている)。

 嗚呼。飛行機の中のわずかな時間に睡眠がとれると良いのだが。