11月15日(水)
午後に起き、作業開始。
今週はほぼデカビロのためにあけてあるのであった。逆を言えば、次の週から月末にかけてはまた仕事が詰まっているので、なんとか今週中にカタをつけないとまずいわけである。
会社員の多くの人々から見るとまるで仕事をしていないように見える生活であるが、自由業(というわけでもないが、フリーの仕事)というのはたいがいこんなものである。
というわけで、快調に数字入れを進めて行く。
なぜか昨日から好調である。ティン・パン・アレーの魔力であろうか。作る上で割と難しいような展開も、ビシバシと決まっていく。右手の親指とペンダコに鈍痛が走っており、肉体的にはベストの調子ではないものの、どういうわけかスパスパと数字が入っていくのであった。マリナーズの佐々木投手が「あまり長い間投げていないと肩が軽すぎてうまく投げられない。むしろちょっと疲れがたまっているほうがフォークがよく落ちる」というようなことを語っていたが、こういう感じのことをいうのだろうか。いや、違うな。まあいい。新人王おめでとう。
すでに作ってある部分との接合も、今回はまったく問題なく、むしろ異常なほどスムーズに、見事な解き味を見せながらつながっていく。どうしたんだいったい。何か恐ろしい大災害の前触れなのか。
小心者の不安をよそに、コクのある中盤展開が完成。チェックしてみないと分からないものの、経験的にはいい感じ。チェックが楽しみだ。ハタンにハタンを繰り返した問題地域「1A」(11月8日参照)に比べれば。嗚呼。いやなことを思い出した。
気を取り直し、切れ目の関係で4枚の用紙にわたっている空白域の処理をする。用紙を分割していると、どうしても各用紙の中央部分にとっかかりの部分が集まり、端は単なる帳尻あわせになってしまいがちである。まあまず気がつく解き手はいないと思うのだけれど、一応作り手側の「アラ」なので、つい気にしてしまうのである。
切れ目の部分の点形を別紙に書き写し、別紙上で新しいルートを作成。一段落したところで本当の用紙に数字を書き写し、チェックがてらラインを引く。まあまあ良い感じ。
という感じに、不吉なまでに絶好調の一日であった。
夜、名古屋の某女史より電話があり、転職についての相談を受ける。東京からさらに遠い街に求人が発生した模様。
なんだかこの人は僕から逃げるように遠ざかって行くようである。彼女の「転職すごろく」はどこまで進んで行くのだろうか。このままいくと来年は福岡、再来年は沖縄にまで飛んでいきそうな勢いである。まあしかし沖縄で泡盛抱いてパズルを作る生活も、それはそれで、悪くないか。