11月19日(日)
ジャジャーン。
今、11月19日、午前6時15分です。
ぐふ。ぐふふ。
大丈夫、今日は正常です。ばっちり寝てるので。
いやあ、嬉しいなあ。
あ、まあここまでおつきあいいただいた皆様はもうお察しのことと思いますが、ええ、もう間もなく、その、感動の瞬間がやってくるわけですよ。
えへ。えへへへ。
いやあもう笑っちゃうなあ。
えーと、今、目の前に「4B」と書かれた用紙がありまして、そこに、猪苗代湖のような形をした、ちっちゃな空白域が、あるのですね~。
マス数にしておよそ150マス程度。
そこさえ埋めちゃえば、もう、終わりなのですよ。
昨日の深夜からちまちまとやっていて、ついにここまでたどり着いたのであった。
でへへ。でへ。
長かったなあ…。いや、期間は長くなかったんだけど、集中してた分、ものすごく、こう、ねー。
あ、あの、もちろん、これで終わりというわけじゃなくて、ここからが長いわけ。これを全部別の用紙に数字だけ書き出して、チェックしてバランス考えて修正して、っていうのを繰り返さないといけないの。これもまた、なんというか、肩の凝る作業ではありまして。あとまだ2山3山は、あるの。
でもね、やっぱり、数字入れが終わる瞬間っていうのは、「やった~」っていう、充足感、あるのね~。
映画でいうとクランクアップみたいなもんかなあ。ほら、映画もそのあと「編集」っていう一番本質的な作業が残っているけど、とりあえず撮り終えると、うわあっ、ってなるじゃない? ああいう感じかなあ。
作業行程の中で、一番幸せな瞬間が、ここです。
あとは妥協に妥協を繰り返して修正するから、あんまり満足感はないの。「もったいないな~」「あ、ここもうちょっとひねりたかったな~」「うわぁ解き味悪いけどどうしようもねえや…」みたいな後悔の連続。毎回毎回、そうです。受け手が100満足できるものを作るためには、作り手は100を用意してたらダメで、200目指して作って、100失敗して、っていう感じにしかならないのですね。モノを作る、というのは多分、そういうことだと思います。
で、ここからは100の失敗を次々と見なくてはいけない行程なので、作り手としてはとっても嫌なんですよ。はっきり言って。
いや、まあ、それはそうと、この猪苗代湖を、今から、僕は、ゆっくりと、埋めていきます。
もったいないから、ちょっとずつ、ね。