12月8日(金)
お茶の間のみなさんコンバンワ。スリリン豆知識のお時間がやってまいりました。お相手は、「今日もチェックをやらない気なのか」の矢田礼人です。どうぞよろしく。
ええっと、スリリンは、正式名称スリザーリンク、という大変分かりにくい名前ですみません。名前がキャッチーだったらもっと多くの人を虜にしていたに違いない、と思うと反省することしきりです。まあしかし当時中3くらいだったしここまで奥が深いということも誰一人として知らなかったんで勘弁してください。
ええっと、いろんなところに書いてありますので知っている人は知っていますが、マーチン・ガードナーのペンシルゲーム「slither」から名前をいただいております。このゲームについて記すと長くなるので避けますが、まあだいたいスリリンみたいなゲームです。循環参照。
slitherという単語はですね、ええっと、もともとはへびがシュルシュル進んでいく感じの擬態語でして、蛇及び蛇のようなものが進むことを意味する動詞としても使われています。日本語で言うと「ニョロニョロ」みたいなもんでしょうかね。まあしかし実際蛇というのはそんなに湿っていないので日本語の語感のほうがおかしい。それはなぜかというともともと「蛇」という言葉の指していたものは蛇だけではなかったからで…とまあうんちくはこれくらいで止めまして。
まあだからスリリンもそんな英語だなんてお上品ぶらずに「ニョロリン」とかでもよかったような悪かったような。ところで今「にょろ」と打ったら漢字変換がとんでもないものを出してきましたがお宅のパソコンではどうですか? そうですかこの記号は「にょろ」と読むのですか知りませんでした。
で、「リンク」というのは何かというと、特に意味はなく、当時デビューしたての「ナンバーリンク」に対抗意識を燃やして名づけたものであります。正確にはリンクというよりループであり、いやはやお恥ずかしい限りです。だからこんなに流行るとは思わなかったんだよう。
実はスリリンのできた当初というのは、ルールはおんなじだったのに全然違うパズルだったのでした。それが「空マス定義」「0の導入」「定理の発見」といったいくつかのパラダイムシフトを経て、現在の形へと変わっていったのです。しかも「幻の浮き出し路線」という別の方向に成長していく可能性もあったりしたから怖い。いや別に怖いことはないのですが。
いやあここらへんのことはいろいろと面白いのですが残念ながらお時間のほうがやってきてしまいました。
ではまたごきげんよう。
っていうか明日からちゃんとチェックを再開します。